スーパードラマTVとDVDで異なるラスト・ナレーション
「まるごと40時間」放映も終了しました。個人的にはイーヴスのインタビューは、私が向こうで撮影クルーを雇って30分程行ったものの一部で、濃い部分が割愛されていたのは残念ですが、テレビですから一般視聴者を対象としていると考えれば妥当な編集だったといえるでしょう。
ところで、今回放映されたENTの最終話の最後のナレーションについて ネットでは物議を醸し出しているようです。
この情報は 次号のモデグラにも掲載しますが 早いほうが いろいろ良いかと思いますので情報を開示しましょう。
最終話のラスト、画面にはエンタープライズD,初代NCC-1701エンタープライズ、そしてNX-01が登場し、スタトレではお馴染みの『宇宙。それは人類に残された最後の開拓地…』のナレーションがかぶる。
原語ではこの部分を、ピカード(パトリック・スチュワート)、カーク(ウィリアム・シャトナー)、アーチャー(スコット・バクラ)の歴代艦長(※日本語吹き替え版に準拠すると、二人の船長と一人の艦長)の声で放送しています。
初期の脚本ではこのシーンはなく、全4シーズンでの終了が決定した後に急遽追加されたもの。つまり、長年シリーズを楽しんできてくれたファンに対するパラマウント社とスタッフの感謝のファンサービスだったのです。
しかし 日本語製作版では 当初より 最終話には大塚明夫さん、大塚芳忠さん、高島雅羅さん、麦人さん、矢島正明さんがゲストとして必要だったことは分かっていましたが 予算的に厳しく、2月に行われたスーパードラマTV用ENT最終話の日本語吹き替え版の収録は、アーチャー役の谷口節さんが一人でナレーションを担当して終了しました。「まるごと~」で放映されたのはこのバージョンだったのです。
この事態を憂慮したパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン社はDVDを完全版にすべく、4月11日東北新社等々力スタジオで、矢島正明さん、麦人さんを招いて、ENT最終話用の追加収録を行ったのです。ですからDVD版はラストのナレーションは3人で行われたものが収録されているのです。
ただ、このことは事前に告知できず(※完全版があるならそちらを放映して欲しいという要望が視聴者から出ても、放送用とソフト用では音源の権利が異なるため難しいのです)、このたびの告知になりました。
というわけで完璧版を望む方はDVD-BOXは必携ですね。聴き比べてみるのも一興かもしれません。
岸川 靖

ENTシーズン4のDVDでは、最終話のラスト・ナレーションは、原語と同様に、麦人さん(ピカード)~矢島正明さん(カーク)~谷口節さん(アーチャー)の語りです。
私はスーパードラマTVの放送を確認していませんが、谷口さんのみのバージョンが流れたとすれば、あくまで放送用とDVD用が区別されたわけですね。
日本語版製作スタッフは、もちろん常に完全版を目指していますから、声優の人選や、キャラクターと声優との対応などを進言しますが、決定権は会社側(この場合は東北新社)にあります。
近年は、予算の切り詰め、収録の過密スケジュール、声優のかけもちなどで、会社側も苦しい決断をせざるをえないようです。
今回のケースでは、パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン社の英断によって、DVDでは完全なラスト・ナレーションを実現できました。同社の対応に感謝しています。
丹羽正之
(Posted 2006/09/20 11:11)
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