ジョージ・タケイのST最新作(字幕版)公開! 【ST情報】

TOSのスールーが30年の時を越えて今よみがえる!

『Star Trek New Voyages: World Enough and Time』

■ Star Trek: New Voyages "World Enough and Time" ■

【上映時間】62分

【主演・製作】 James Cawley(=カーク)

【ゲスト】 ジョージ・タケイ(=スールー)、クリスティーナ・モーゼズ(=アラナ)、グレース・リー・ホイットニー(=ランド)

【日本語字幕】 プレストン・ネビンズ、前田環、丹羽正之(=協力)

【前半のあらすじ】
これは宇宙船USSエンタープライズ号の驚異に満ちた新しい物語である。

エンタープライズ号は、ロミュランの中立地帯からの救難信号を受信した。
カーク船長は条約違反を承知で、生存者の救出のために、中立地帯へ向かう。

するとそこでは、ロミュランのバード・オブ・プレイ数隻が新兵器のテストを行っていた!ロミュランに攻撃された船が、救難信号を出していたのだ。
ロミュランの新兵器は「ハイパー次元フィールド」を作り出すもので、そのフィールドの中では物質が素粒子に分解されるという、きわめて危険な量子兵器である。


ロミュランの攻撃を受けたエンタープライズ号は、バード・オブ・プレイ1隻を破壊するが、新兵器のハイパー次元フィールドに捕まってしまう。
シールドによって持ちこたえられるのは、20時間ほど。それまでに脱出しなければカークたちは全滅してしまう。ところが新兵器が未知の技術を使っているために脱出方法が見つからない。


新兵器のメカニズムを探るために、スールーとリサ・チャンドリスの2名がシャトルに乗って、ロミュラン船の残骸へ向かう。
彼女はロミュラン技術の専門家。破壊されたバード・オブ・プレイの中から、脱出に必要な技術データを回収する役目だ。

2人はデータを入手するが、バード・オブ・プレイの反応炉が臨界に達して爆発!
その瞬間、スコットは2人を転送収容しようとするが、ハイパー次元フィールドの影響で転送できない。
どうにか転送バッファを物質化すると、そこに現れたのは、30歳も歳をとったスールーと、若い女性アラナだった。

スールーは30年後の未来から現在に戻ってきたのである。そしてアラナはスールーの娘だった・・・

『Star Trek New Voyages: World Enough and Time』

【丹羽の感想】
素晴らしい作品。
脚本が良く出来ていて、ストーリーにぐいぐい引き込まれていく。
脚本を書き、監督も務めたマーク・スコット・ジクリーは、スタートレック作家(たとえばDS9「夢、遥かなる地にて」)だから、良いのは当然か。

スールー(ジョージ・タケイ)の演技が見事!。年齢を感じさせない熱演は、さすがだ。
その娘アラナ(クリスティーナ・モーゼズ)も良かった。
この2人のプロの俳優によって、この作品はアマチュアの自主映画とは思えない高水準の出来栄えに仕上がっている。
(VGRのスールーのエピソードよりも、この作品の方がずっと感動的だ。)

惜しいのは、カーク、スポック、マッコイ、スコット、などのレギュラー陣の演技が、上記のプロ俳優に見劣りすることだが、それは見る側がシャトナー&ニモイのイメージを引きずっているからかもしれない。


上に書いたあらすじは、物語の導入に過ぎず、胸を打つ展開が待っている。どうか本編をじっくりと楽しんでいただきたい。

なお、物語の中に登場するシェイクスピアの「テンペスト」は、シェイクスピアが自分自身を主人公(プロスペロー)に例えた作品といわれている。
スールー(そしてジョージ・タケイ)へのオマージュとして、これは最高の“舞台”になったような気がする。その意味を込めて "World Enough and Time" を訳すとすれば、『満ち足りた世界と時間』というところか。

万感の思いで、私はこの映画を見ました。

(※ワールドコンの上映後、この日本語字幕版の扱いがどうなるのか、現時点では不明です。続報があれば、ここでお知らせします。)


 (Posted 2007/08/30 20:29)

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